本記事は、10月にリリースした「アンマネ!PRO」の開発裏側シリーズです。
全2〜3部構成で、開発の裏側にあった想いや葛藤、そしてこれから目指す未来をお伝えしていきます。
普段はなかなか語られることのない、企画・開発・リリースの裏側。
この記事では、第1部として、「なぜ白ナンバー向けアンマネ!PROを開発したのか」、そして「企画段階でどんな理念があったのか」を振り返ります。

なぜ、白ナンバー向けアンマネ!PROを開発したのか
アンマネ!PROの開発が本格的にスタートしたのは昨年のことでした。
それまで私たちは、主に緑ナンバー事業者(事業用自動車)向けのシステムやアルコール検知器本体を取り扱ってきました。トラックやバス、タクシーなど、プロドライバーの運行管理を支えることが、私たちの中心業務でした。
そのため、白ナンバー事業者、営業車や社用車を持つ一般企業の声を直接聞く機会は、これまでほとんどありませんでした。
しかし、千葉県八街市で発生した痛ましい事故をきっかけに、アルコールチェックの義務化が進み、私たちのもとにも多くの企業から相談が寄せられるようになりました。
筆者自身、千葉県出身としてこの事故のニュースを目にしたとき、深い悲しみとともに、「同じ悲劇を二度と起こしてはならない」という強い思いを抱き、その思いが、「アンマネ!PRO」開発の原点であり、すべてのドライバーの安全を守る仕組みをつくりたいという私たちの挑戦につながっています。

「簡単に操作できるアルコールチェックシステムはありますか?」
「できるだけ価格は抑えたい……安くて信頼できる仕組みがほしい」
当社が提供してきた緑ナンバー事業者向けのシステムは、白ナンバー事業者の方にとってはオーバースペックになってしまうということ。機能や思想がプロドライバー前提で設計されているため、「一般企業の現場には少し使いづらい」「必要な機能だけシンプルに使いたい」という声が多く寄せられました。
その現実を前に、私たちは考えました。
これまで培ってきた安全管理のノウハウを、白ナンバー事業者の現場に合わせてやさしい形で届けられないか。緑ナンバー事業者のアルコールチェック義務化の経験を振り返り、『現場に寄り添い、安全文化を根づかせるシステムをつくる』。そんな想いから、アンマネ!PROの開発が始まりました。

企画段階での葛藤と想い
アンマネ!PROの開発チームには、少し珍しい特徴がありました。中心メンバー3名は営業出身。私含め、これまで現場でお客様と直接やり取りを重ねてきたメンバーばかりでした。
「営業経験者でシステムを作る」
最初は不安もありましたが、結果的にそれが大きな強みになりました。
日々、お客様から聞いてきた「リアルな声」が頭に残っていたからです。
「システムが複雑で、設定が面倒なんです」
「現場の運転者は、もっと簡単に操作できる方がいい」
「機能は多いけど、実際に使うのは一部だけ」
さらに、当社も社用車の運用をしており、点呼やチェックを行う中で感じた課題
「管理画面のデザインを分かりやすくしたい」
「導入のハードルを下げたい」
そんな実感も、企画の根っこにありました。
だからこそ、アンマネ!PROでは、初めてアルコールチェックを行う方でも導入のしやすさを求め、
シンプル構成で使いやすく、融通が利き、導入までが面倒でないことを何より大切にしました。
そしてもう一つ。私たちはアルコール検知器メーカーとして、機器とシステムを一体で提供できる料金設計にもこだわりました。
検知器・システム利用料・保守・校正
それらを別々に契約するのではなく、オールインワンの月額制で。お客様がすぐに始められて、続けられる仕組みを目指したのです。

次回は
次回の第2部では、実際の開発現場で起きた葛藤や苦労などについてお話しします。
【この記事を書いたのは】
「現場のリアルな声に耳を傾け、安全文化を根づかせたい」営業出身の企画担当として、アンマネ!PROの立ち上げから開発・広報などを担当。現在は、アンマネ!PROの認知活動で日々頭を悩ませている。

東海電子は、本気で「飲酒運転ゼロ」を目指しています
東海電子は、アルコール検知器メーカーとして製品をつくるだけの会社ではありません。
私たちが目指しているのは、「飲酒運転ゼロの社会」そのものです。だからこそ、検知器やシステムの提供にとどまらず、AUDITや飲酒教育プログラムなど、人の意識にアプローチする取り組みを本気で行っています。
白ナンバー事業者の皆さまへ。
「これからアルコールチェックに本気で取り組みたい」
「教育の仕組みを社内に根づかせたい」
そうお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちと一緒に、“飲酒運転ゼロ”の社会を目指しましょう。
東海電子は、技術と教育の両面から、
安全文化の定着を支え続けます。

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