飲酒運転

 

アルコール・インターロック

 

飲酒運転する義父に悩む長男の妻が選んだ道~アルコール・インターロックを導入するまでと、これから~

2025.8.19

飲酒運転は市井に潜む根深い社会問題です。
東海電子は、アルコールインターロック装置(ALC-ZEROⅡ)が家族に装着されるケースに出会った場合、そのご家族に対し、率直に事情をお伺いし、了解の上、レポートにして社会に発信しています。

今回インタビューにご協力いただいのは、群馬県在住の20代の女性です。


最初に連絡をされた方は、4人の子を育てる女性で、長男である夫と義父母と同居し、大家族の中心として日々奮闘されています。

自分と同じように家族や身近な人の飲酒問題に悩みを持つ方の参考になればとの思いで、今回アルコールインターロック装置を使用するまでの経緯と葛藤、そして今後の課題を赤裸々に語ってくださいました。

Q:アルコールインターロックを導入したきっかけを教えてください。

A:義父(61歳)が毎日お酒を飲み、飲酒運転をすることに悩んでいました。


義父は自営業で配達の仕事をしています。仕事中は飲んでいませんが、お酒が残っている状態で運転し、仕事をしている可能性がありました。

また、脳梗塞の既往歴があるため体も心配でした。でも、飲酒を控えるように何度伝えても全く聞く耳を持ちません。

ある日、お酒を飲んだ状態で運転する義父の姿を親戚に目撃されてしまいました。家族全員で説得しましたが、その後も飲酒運転を止めることができずにいました。

このままではいつか事故だけでなく、人を傷つけるような事件を起こしてしまうのではと不安が募る毎日でした。

そんな中、インターネットで東海電子のアルコールインターロックを知り、公式Lineより相談をしたところ、すぐに返信をもらいました。丁寧に話を聞いて貰い、現状を理解してもらい、翌月にはデモ機の導入に至りました。

 

Q:導入後の変化はありましたか?

A:実際のところ、義父の酒量や飲酒習慣に変化は見られません。

以前と変わらずに、毎日カップ酒3本を買って仕事から帰ってきます。

しかし、これまでは足りなくなると車で買い足しに行っていましたが、今ではアルコールインターロックがあるので飲んだ後ではエンジンがかかりません。完全に飲酒運転を防げていることが、大きな変化です。

 

Q:現在のお悩みと今後の課題を教えてください。

A:アルコールインターロックが飲酒運転を防いでいることは確かです。家族の安心に直結する機器であり、導入して本当に良かったと思っています。

一方で、義父の飲酒問題の根本的な解決には至っていないことに、いまだに心を痛めています。

アルコールインターロック取り付けに関して、義父には事前に説明し了承を得ていました。
ですが実際に運用するようになると、運転前にアルコール測定をすることが面倒であるようで、イライラしている様子が見受けられます。エンジンがかかるまで、何度も測定を試みる姿も見かけるので相当のストレスがあると思います。

そのためか、これまであまり吸わなかったタバコを当てつけのように吸うようになり、「お酒もタバコも止めずに続けてやる」など不貞腐れた言動だけでなく、罵声を浴びせたり、ひどいときには手を出したりすることもあります。そんな時、義母は自室に引きこもり、問題から目を背けている状態です。

それでも、飲酒運転をすることだけはどうしても食い止める必要があります。


私たち家族が、諦めるわけにはいかないとの思いで、根本的な解決に向けて模索の道を探し続けています。

※画像は全てイメージです

 

東海電子の取り組み~技術・教育・心のケアの包括的なアプローチ~

私たち東海電子は、このようなご家族の声を真摯に受け止め、飲酒運転防止に向けて包括的なアプローチを進めています。

アルコールインターロックの技術開発に努め、同時に海外ではスタンダードになりつつあるアルコールインターロック義務化の法制化を推進しています。また、法人、個人の垣根を超えた飲酒相談の窓口を設け、各関連機関と協力した飲酒教育と啓もう活動に精力的に取り組んでいます。

飲酒問題に悩む人を救いたい。

本当に、本当に飲酒運転のない世界を、作りたいのです。


どうか今、一人でお悩みを抱えている方は東海電子にご相談ください。

飲酒運転をしている身内がいるということをひとには言えない、そんなご家族に多く出会ってきました。
病院に行かせようとしても暴言や暴力が起きることもあるでしょう。いっそう、人には言えません。


でも、まだ諦めないでください。

飲酒の問題は、カンタンには解決できません。家族の数だけ事情があります。

機械や法律の整備だけでは解決できません。


私たち東海電子は、継続的な取り組みで技術と教育の両面からアプローチし、
安全で安心な社会の実現に貢献していきます。
一人ひとりの意識改革と、社会全体でのサポート体制構築が、この問題解決の鍵となると信じています。

飲酒に関するお悩み事をお聞かせください。またアルコールインターロックについてご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


飲酒運転をするひとがゼロにならないかぎり、被害者はゼロになりません。
ここから先は、かけ声や祈りではなく、具体的な行動が必要なのです。

些細なことでも構いません。
飲酒運転で困っている方は、いつでも東海電子にご相談ください。