12月にGマーク事業所の集計が公表されました。
毎年順調に増えてきていますが、約20年で32%。
まだ7割近くがGマーク未取得事業所という状況です。
しかしながら、台数でいえば5割を超えていますので、相当普及したな、という印象もあります。
地域別に見てみると・・・。
地域、都道府県別の取得数・率が出ています。
事業所数は、東・阪・名 なるほど、地域経済規模見合いで、納得感があります。
ところが・・。
アレ? 近畿・関東は、取得率が、下位です。何でしょう???
Gマーク取得率 都道府県ランキング
都道府県 | 認定取得率 |
宮 崎 | 50.5% |
新 潟 | 46.7% |
佐 賀 | 42.6% |
長 野 | 41.1% |
滋 賀 | 41.0% |
富 山 | 39.5% |
島 根 | 39.3% |
山 形 | 38.1% |
愛 知 | 38.1% |
鳥 取 | 38.0% |
山 梨 | 37.8% |
福 井 | 37.7% |
石 川 | 37.3% |
秋 田 | 36.8% |
静 岡 | 36.4% |
愛 媛 | 35.8% |
宮 城 | 35.3% |
大 分 | 35.2% |
鹿児島 | 34.9% |
山 口 | 34.7% |
福 岡 | 34.2% |
徳 島 | 34.1% |
三 重 | 33.5% |
熊 本 | 33.4% |
岩 手 | 32.7% |
群 馬 | 32.6% |
広 島 | 32.5% |
岐 阜 | 32.2% |
福 島 | 32.1% |
京 都 | 31.9% |
神奈川 | 31.3% |
埼 玉 | 30.3% |
岡 山 | 30.2% |
千 葉 | 30.1% |
大 阪 | 30.1% |
兵 庫 | 30.1% |
青 森 | 29.9% |
香 川 | 29.6% |
茨 城 | 28.1% |
東 京 | 27.7% |
北海道 | 27.6% |
和歌山 | 25.7% |
長 崎 | 25.3% |
高 知 | 24.9% |
栃 木 | 23.8% |
奈 良 | 22.9% |
沖 縄 | 11.9% |
トラック協会広報資料から作成
素朴な疑問です。なぜ、Gマーク取得率に、ここまでの差があるのか?
因みに、Gマーク取得の利点のひとつとされている「IT点呼実施」ですが、上記、Gマーク取得事業所率と、IT点呼実施事業所率の相関を、ぜひ知りたいです。
国土交通省および運輸局は、IT点呼がGマーク取得のインセンティブであるかの実施事業所の相関を分析し、公表すべきです。
遠隔点呼が優良事業者を問わず解禁になるということもありますし、Gマーク無し7割であるということも鑑み、、インセンティブを見直す時期にきているのではないでしょうか。
Gマーク無し7割 ファクターXとは?
お金に余裕のある会社は取れる? 大都市圏は経済的に潤っているから取得率が高い? 地域はお金がない?
いやいや、東京は27.7%・・・。一部の地方の取得率が高いのはなぜ? 宮崎県の50%は突出しているというか・・。いやいや、Gマークの趣旨からして、50%が突出と言っちゃいけない気もします。
あらためて、なぜ、6~7割もGマーク取得していないのか?
仮説1) 取れない(法令要件等、実態が取得点数をクリアできない。)
仮説2) 取れない(法令要件等、実態は取得できる状態にあるが、書類作成等が苦手)
仮説3) あえて取らない(普通に法令遵守している。メリット感じない)
仮説4) 適正化事業実施機関の巡回指導で十分
仮説5) トラック協会にも加入しない(する意味を感じない)
仮説6) 監査なんて怖くない(稼げれば良い)
仮説7) 事故なんてしない(自信がある)
仮説8) IT点呼程度じゃ、Gマーク取得のインセンティブにならない
仮説9) IT点呼以外のインセンティブもインセンティブと感じない。
仮説10) Gマークがないほうが、稼ぎやすい(確信犯・悪意・モラルハザード)
仮説XX) ファクターX ・・・ 何でしょう・・?
Gマーク取得は、事故削減に絶大な効果がある
あきらかにGマーク取得事業所の方が事故率が低いわけですから、事故削減には、「問答無用でGマークを取らせる」というシンプルな政策で良いと私は考えます。
20%以下ってスゴイことですよね? 明らかにGマーク事業所は、安全、安心な事業所と言えます。
当たり前ですが、だてに認定は受けていません。事故削減という点では、Gマーク制度、Gマーク認定事業所は結果を出しているわけです。
問題は、普及率が遅すぎる、ということでしょうか。なぜ遅い? 要因は?
Gマーク事業所率が、80%くらいになれば、いまの事故数を「80%減」(!)くらいまで行けるのではないでしょうか???