5月に、以下の海外ネタを紹介致しました。
この記事では、「アルコール検知器」と直訳しておりましたが、どうやら、ポスターを見る限り、「飲酒検知管」というのが正解かもしれません。
このように、フランスでは、電子式のアルコール検知器以外にも、いわゆる「アルコール検知官」がそこらへんで販売されているということのようなのです。
さて、今回、さらに調べまして、流通されているアルコール検知管は、何でもいいというわけではなく、フランス国内の技術規格 「NF規格」に適合している必要があるということがわかりました(日本でいうJIS規格に相当)。
確かに、テキトーなものが流通してたらまずいですからね。
NF X20-702 アルコール検知管の技術規格
検知管とはこういうイメージのものです。
アルコール検知管の技術規格(仏後)を→日本語訳にしたものです。
フランス アルコール検知管の技術規格文書
先日、日本では、使用する車両が5両以上ある企業(安全運転管理者選任事業所)がアルコール検知器を使用することが義務付けられることが決まりました(来年4/1から)。
一応、「アルコール検知器」の定義があります。
「安全運転管理者が運転者の酒気帯びの有無の確認に用いるアルコール検知器として国家公安委員会が定めるものは、呼気中のアルコールを検知し、その有無又はその濃度を警告音、警告灯、数値等により示す機能を有する機器とする」
「電子式」「デジタル表示」という規定はありませんので、どうやら、数値目盛が印字されている検知器タイプでも、該当すると思われます。
ただし、日本では、アルコール検知管は、主に、警察による路上の取締りで使用されますので、スーパーやアマゾンでカンタンに入手できるという状況ではなさそうです。
アルコール検知管(飲酒検知管)の入札例
https://www.pref.aichi.jp/police/syokai/houritsu/keiyaku/images/keiyakujoukyou1-4.pdf
しかし、フランスでは、スーパーや薬局で一般販売されているという・・。
警察が入札で購入し、常備させておくかわりに、「警察は持ち歩かないから、ドライバーよ、おまえら自分で持っとけ」制度なのです・・。
国が変わればほんと飲酒運転防止政策も変わるものですねえ。
<ヘッドラインおよび記事中の写真は本文と直接関係ありません>
<翻訳は2021年7月時点の東海電子によるものです。翻訳については誤訳等の無いよう万全を記しておりますが、記載の内容につきましては弊社では責任を負いかねます。本記事の利用はお客様自身のご判断でお願い致します>
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