毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年4月度、中部運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均7件
中部運輸局管内の4月度の行政処分は
・トラック 5事業所
・タクシー 2事業所
合計7事業所でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/06/e3bc4c7ce349377f0302b27dd9370bdb-1024x768.png)
また、7事業所の合計違反数は49件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約7件というところでしょうか。
昨年11月のサンプリング開始以来、1件当たりの平均違反件数は最多でした。
監査のきっかけは?
なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
今回は重大事故が最多でした。死亡事故と合わせると4件と事故端緒による監査が多かったです。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/06/08629b647a665cfdd1a3f4475a5f3f81-1024x768.png)
違反ワースト1位(小項目)は、点呼の実施義務違反。
全49件の中身は、以下、17種類の規則違反となっていました。
点呼の実施義務違反が最多でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/06/f2f69c46b1a8f4579bd254d26e9ac688-1024x768.png)
違反ワースト1位(大分類)は、点呼でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/06/477a4971122000535c59c0ea60cdc951-1024x768.png)
・ワースト1位 点呼
・ワースト2位 指導監督・適性診断
・ワースト3位 事業計画・報告
気になる点として今年2月頃から「事業計画・報告」関係の件数が増えている印象です。
監査の際、見られるポイントが変わってきているのでしょうか。
一度、事業計画書等、見直してみる機会にして頂ければと…。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/06/632a507a47a11acff3caf425ff133f13-1024x768.png)
点呼モレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<対面点呼×IT点呼システム> ご紹介
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/image-2.png)
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