デジタル運行管理

デジタル・ガバメントって?

https://cio.go.jp/policy-egov

“デジタル社会に対応したデジタル・ガバメントの実現が、我が国が抱える社会課題を解決し、経済成長を実現するためのカギとなります”


2018年、日本政府は、「民」のみならず、「官」側のデジタル化こそが、鈍化した経済成長や社会課題の解決を阻んでいることき気づき、こう述べています。


”世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画”


断行すべきことは、明確になっています。

(1) 行政サービスの100%デジタル化
(2) 行政保有データの100%オープン化
(3) デジタル改革の基盤整備

国土交通省デジタル・ガバメント中長期計画

運輸行政は、どうなるのでしょうか。

目的はこのようになっています。
”① 必要なサービスが、時間と場所を問わず、最適な形で受けられる社会
(すべての国民がそれぞれの持つ能力を最大限に発揮し、「持続的で豊かな暮らし」を実感することができるように、必要なサービスが、時間と場所を問わず、それぞれ
のニーズに対して最適な形で届けられる社会)
② 官民を問わず、データやサービスが有機的に連携し、新たなイノベーション
を創発する社会(社会的課題の迅速かつ柔軟な解決や持続的な経済成長を実現するため、多様な主体が IT
を介して協働するとともに、官民を問わず、あらゆるデータやサービスが有機的に連携し、新たなイノベーションを創発する社会)

さて、現在の国土交通省の「オンライン申請」が可能な手続きは179。
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr2_000002.html
運輸関係のみなさまは、利用したことがあるひとはいますでしょうか?
オンラインで済ませたい、利用したい頻繁な手続きは、含まれていますか?

< 手続一覧(貨物自動車運送事業法)>
https://www.mlit.go.jp/onestop/007/007_.html

<手続一覧(道路運送車両法)>
https://www.mlit.go.jp/onestop/003/003_.html

< 手続一覧(道路運送法)>
https://www.mlit.go.jp/onestop/002/002_.html

運行管理者業務のIT化・デジタル化

記録型・データ管理型のアルコールチェッカー、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダー、IT点呼、遠隔地IT点呼、データ管理型の血圧計等、運行管理の最前線は、徐々にデジタル化IT機器の活用が進んでいます。

おそらく、もっとも遅れているのは、「手続き」関係なのかもしれません。

「IT点呼」について、こんな素朴な疑問が浮かびます。
 
 ・IT点呼申請書(事業者→運輸支局)。は、オンライン化されないのか?
 ・IT点呼の申請事業所データをデジタル化すれば、都道府県ごとのIT点呼実施
  事業者率がわかるのでは?(運輸支局→運輸局→自動車局安全政策課)

IT点呼を紙で申請し(ITではなく)、実績公表がない理由は紙だから・・・? と、こんな象徴的な事例があるわけです。

働き方改革が求められるのは、ドライバーだけではありません。安全の使命を負っている「運行管理者」の実務内容、負荷も考える必要があるのではないでしょうか。書類手続きで忙しくて、指導・監督ができない? 点呼が出来ない? そんなことがあってはいけませんよね・・。

本サイトでは、運輸事業者の実務のデジタル化・IT化と、「運輸安全の見える化」に関する話題を取り上げてゆきたいと思います。

デジタル運行管理関連記事はこちらです。
https://transport-safety.jp/feature/%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%ab%e9%81%8b%e8%a1%8c%e7%ae%a1%e7%90%86