毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年5月度、中国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約7.2件
中国運輸局管内の5月度の行政処分は
・トラック 5事業所
・タクシー 1事業所
合計6事業所でした。
また、6事業所の合計違反数は43件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約7.2件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
ところで、なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
中国運輸局内でのこの月は以下の理由となっていました。
端緒として、死亡事故が2件発生しています。
違反ワースト1位(小項目)、指導監督、次いで、運転者台帳と点呼。
43件の中身は、以下の違反となっておりました。
各違反項目を見てみると、記録、記載不備系が多いようです。ヌケ・モレがあるのでしょうか?
大分類にすると点呼、次いで運転者台帳、指導監督。
ワースト3は先月とほぼ変わらず。
安全の担保と正確性の担保は重要ですね・・・
運行管理者の日常業務、ヌケ・モレはなぜ?
さらに、大きくふたつ、書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
指導監督のモレをなくすために・・
運転者指導のポイントは「計画」と「記録」。
運転者指導では「運転する場合の心構え」や「適性に応じた安全運転」など、全部で貨物12項目、旅客11項目が決められています。
毎年、同じ教育資料を使うことで、マンネリ化を危惧されている旅客・貨物自動車事業者様へ、ドライブシミュレーターのレンタルを開始しました、「計画的」に「記録」も残せる、体験・体感型の指導及び監督の手法の活用してみませんか?
点呼ヌケモレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<写真と記事本文は直接関係ありません>
-
2024.12.16
-
2024.12.12
”止まらない、やばい。皆さん落ち着いて。止まって” 緊迫の12分。あわや軽井沢スキーツアーバス事故と同じ大事故。ふじあざみライン大型バス事故調査報告書から何を読み取るべきか?
-
2024.12.12
-
2024.12.10
健康診断項目に、女性の月経困難症やPMSの問診が入るかも? でも男性更年期の問診はない? 労働安全衛生法の健診項目 改訂案について。