毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年4月度、北陸信越運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均3.6件
北陸信越運輸局管内の4月度の行政処分は
・トラック 6事業所
・タクシー 2事業所
・乗合バス 1事業所
合計9事業所でした。
また、9事業所の合計違反数は33件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約3.6件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
今回は特に特筆した端緒はなかったようです。
違反ワースト1位(小項目)は、運転者への指導監督、乗務時間等基準告示。
全33件の中身は、以下、17種類の規則違反となっていました。
小項目の中身をもう少し詳しく見てみると、違反件数33件中、13件が記録の記載不備や記録漏れと、実施事項より目立つ印象です。
違反ワースト1位(大分類)は、点呼でした。
・ワースト1位 点呼
・ワースト2位 指導監督・適性診断
・ワースト3位 乗務時間
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
点呼モレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
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