航空業界の飲酒問題は、安全運航管理システム、労働安全管理システム どっちで抑える問題か? はたまた、大胆に、「対面をやめてロボに」としてしまうほうが結果が出るかも?
2026.6.13
また起きた。と思ったひとは多いだろう。
公表内容、2つ。
○日本航空側の公表
https://www.jal.com/cms/ja/2026-06-12_.html
○航空局側の公表。

事実は上記の通り。
○国土交通大臣記者会見で指摘があったようだ。

航空業界のアルコール検査は、国土交通省航空局によって、法令も罰則も仕組みが決まってきている。
あとは、事業者や関係者等の当事者がまもるだけだ。
ただ、アルコール関連規則が厳しすぎたのか、「緩和」の議論も行われている。
航空業界のインシデントや法令動向は、こちらを参照ください。
https://transport-safety.jp/archives/tag/%e8%88%aa%e7%a9%ba%e5%b1%80
日本航空の、「安全、安心」
事実確認や再発防止(追加策)は、7月を待つとして。
JALの公開ページから、アルコール関連のポリシーや対策を確認してみよう。
あれだけイロイロあったのに、相当な体制があるはずなのに・・と素朴な疑問がある。
企業サイトのメニューに、「安全・安心」というところがある。

「安全・安心>安全管理の体制」
というところに、こういう全体像が。



なるほど。上位の総合的な委員会と、実務専門部会があると。

幅広く情報収集市、モニタリング対象をきめている模様。疲労の指針も、アルコール事案の端緒としてとらえ、疲労のモニタリングを重視している様子も窺える。
いわゆる、過労、疲労、残業、メンタル、フィジカル、労働安全衛生法の観点であろう。
アルコール検査に関する考えは、おそらく国際的なルールとの整合性も踏まえ、きちんと管理プログラムを持たれているようだ。


アルコール摂取に関して悩みを抱えた際には、いつでも秘匿環境で相談できる窓口が設けられています(運航乗務員のメンタルサポートプログラム)。また乗務員の家族の相談も受け付けており、悩みを抱えた運航乗務員自身、またはそのご家族、パートナーや同僚が秘匿環境下で支援を受ける(相談する)ことで、運航乗務員が一人で悩まないようにするための支援を行っています。
ここがポイントかもしれない。

う~ん・・
なんだか・・カンペキですよね
率直な感想。
目標設定、管理手法、モニタリングスキーム、窓口設置、教育プログラム!
これだけカンペキ! な体制なのに、なぜ?
社風~??
でも、安全な社風・文化をつくるための、こういう活動もしっかりやっている。


以上、参照元は
https://www.jal.com/ja/safety/
https://www.jal.com/ja/safety/safety_system/
https://www.jal.com/ja/safety/alcohol-and-drug-related/
大胆な打ち手しかないかもしれない。
仕組みはカンペキです。ひとづくり、心理的安全風土づくりの仕組みも。
はじめは、安全運航管理寄りで、労働安全衛生色が弱いのかなと想定していたが、上場企業でもありますし、ルールもガバナンスもばっちり。
それでもなお起き続けるのはなぜ?
今回日本航空社の見解を、上記「安全・安心」の仕組みがカンペキにあるではないですか! という前提で読み直してみると・・・。
厳重注意において、指摘されている問題点は以下のとおりです。
・規定に違反した飲酒を隠蔽するため、当該先任客室乗務員が検査を遅らせたこと、および当該客室乗務員2名ともに会社の聞き取りに対して規定に反した飲酒はしていないと虚偽の報告を行ったこと。
・安全管理システムが十分に機能しておらず、同乗する客室乗務員から当該先任客室乗務員に対する再三の指摘が行われている状況を組織として把握できなかったこと、および乗務可否を速やかに判断できなかったこと。
・繰り返し飲酒事案が発生しており、社員一人一人に安全意識が徹底されていないこと。
厳格なアルコール検査モニター体制の構築や外部専門家の知見も踏まえた日常的に飲酒しない社員への対策の浸透など、再発防止策について迅速に取り纏め、2026年7月17日までに航空局に報告いたします。
これ以上の対策って・・・
ひとは、アルコールの誘惑にも弱いし、組織のルールや仕組みどおりの人間にはなりづらい、不完全な生き物なのだ。(主語がデカイが、今回の件をみて思う)
一昨年末のパブリックコメントどおり、緩和してしまったほうがいいのかもしれないと個人的に考えるようになった。
現状、このパブコメの顛末は明らかになっていないままである。
このような異常な(異常です)状況になったからにはいっそのこと・・・・。
案1)
1.乗務前の飲酒禁止、をあえてやめる
2.一律アルコール検査は、やめ、抜き打ちとする
3.罰則を極限まで厳しくする(一発免許取消等)
案2)
1.対面アルコール検査をやめる。
2.ロボット点呼のみを正・乗務可とする(人を介在させない)
だって、人を介在させてることの不正が多いじゃあないですか!
それとも、日本航空社特有の問題?
日本航空社の完成された安全プログラムを、これ以上細目・細則をふやしても・・・。
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