運輸安全Comics

 

オープンデータ活用MANGA! プロジェクト”運輸安全Comics” 開始。 Case1″とある運行管理者の1年6ヶ月の有罪判決は重いのか? 軽いのか?” 

2026.2.25

政府オープンデータ・運輸安全オープンデータ活用 MANGA! プロジェクト 

 

東海電子はこの度、政府のオープンデータ・運輸安全オープンデータを活用した MANGA!プロジェクト、
 “ 運輸安全Comics”  を始めます。

 国土交通省の事業用自動車事故調査委員会は、社会的影響の大きい事業用自動車の重大事故について、事故原因の究明と再発防止策の提言を目的とした事故調査報告書を公表しています。しかしながら、本調査には、実際その後刑事裁判で明らかになる動機や状況証拠等の事実認定、真の原因、責任の所在等が含まれていません。

 

一方、事故に起因する刑事裁判の判決文は、裁判所の判例データベースを通じて広く公開されています。

 

いずれも運輸事業者の安全管理に資する極めて重要な公的データでありながら、その専門性と分量のゆえに、安全教育の現場で十分に活用されているとは言いがたいのが実情です。

 折しも、2016年12月に施行された「官民データ活用推進基本法」をはじめ、政府は官民データの適正かつ効果的な活用を国家戦略として推進しています。2025年6月にはデジタル行財政改革会議が「データ利活用制度の在り方に関する基本方針」を決定し、行政が保有するデータの利活用と社会実装の加速が改めて掲げられました。

 このような背景のもと、当社はこのウェブメディア「運輸安全Journal」において、新たに「運輸安全Comics」を開始します。

「運輸安全Comics」は、国土交通省が公表する事業用自動車事故調査報告書と、裁判所が公開する当該事故の刑事裁判判決文という、二つの公的データソースを横断的に読み解き、事故の発生から裁判に至るまでの全容を一本のストーリー漫画として再構成するものです。報告書が明らかにする事故原因・構造的要因と、判決文が示す法的責任の所在を統合的に描くことで、単なる事故の再現にとどまらない、運転者・運行管理者双方にとっての実践的な安全教育コンテンツを目指します。

Case1

第1弾として公開するのは、2016年(平成28年)3月17日に広島県東広島市の山陽自動車道・八本松トンネルで発生した多重衝突・火災事故の事例です。

 本事故は、渋滯車列に中型トラックがブレーキをかけることなく追突し、車両12台が絡む多重事故に発展、5台が炎上して2名が死亡、67名以上が負傷した重大事故です。事故調査により、運転者の36時間にわたる無睡眠連続勤務による居眠り運転が直接原因であったこと、さらに運行管理者による点呼の形骸化、運行指示書の未作成、過酷な勤務実態の未把握といった管理体制の構造的欠陥が背景にあったことが明らかになっています。刑事裁判では、運転者に懲役4年の実刑判決が、運行管理者にも懲役1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決がそれぞれ下されました。本漫画ではこれらの経緯に若干のデフォルメを加えながら、わかりやすいストーリー仕立てにすることで、当該事案をより多面的に見る視点を提供いたします。

<今回のタイトルについて>

項目内容
タイトルとある運行管理者の1年6ヶ月の有罪判決は重いのか? 軽いのか?
公開場所運輸安全Journal( https://transport-safety.jp/ )
原典資料○事業用自動車事故調査報告書 山陽自動車道 八本松トンネル多重衝突・火災事故
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/jikochousa/pdf/1644104.pdf

○裁判所判例 運転者M氏判決文
https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-86430.pdf

○裁判所判例 運送会社及び運行管理者T氏判決文 https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-86431.pdf  
今後の展開概ね3カ月ごとに新規事例を追加予定

「運輸安全Comics」は概ね3カ月ごとに新たな事例を追加し、シリーズとして拡充してまいります。当社は、運輸事業の安全を支えるハードウェアとクラウドシステムの提供にとどまらず、「運輸安全Journal」を通じた情報発信により、業界全体の安全文化の醸成に貢献してまいります。

では、本編をどうぞ。