事業用自動車総合安全プラン2025

 

事業用自動車総合安全プラン2030

 

どうする? プラン2030。事業用自動車の安全目標を決めるのは誰で、どんな施策を打ち出すのだろう?

2025.3.12

プラン2009

当時の報道資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000015.html

プラン2020

報道資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000318.html

プラン2025

 

報道資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000450.html

プラン2030 作業開始。

次期 事業用自動車総合安全プラン は 何を実現するものになるだろう?

  

プロドライバーの健康管理・労務管理の向上、飲酒運転防止による事故防止に関するセミナー(令和6年度)

先般、2月17日に 健康起因事故や飲酒運転事故防止の国交省セミナーが開催されました。

筆者も聴講に行って参りました。

理由は、プラン2030について、国土交通行政は、どうされるおつもりなのか、と気になりまして・・・。

 

特に飲酒運転。

特に、5月の群馬県伊勢崎市の事件

が あった後ですし・・・。

 

プラン2009のときから目指されていた「飲酒運転ゼロ」ですが、今回プラン2030で「ゼロでした」となるどころか、とても不都合なデータが示されることになりそうです。

令和5年のプロドライバーの飲酒運転の集計結果が、この日報告されておりました。

 

プラン2025の真っ最中、なんと2年連続で増えてしまったという・・・

私見。

プラン2030。飲酒運転事故ゼロ、健康起因事故ゼロ、漫然運転ゼロ、対策として以下の施策が盛り込まれるだろう、と筆者は考えます。

1.デジタル義務
トラック業におけるアルコール検知器とデジタコルールを、「すでに飲酒運転ゼロを達成している」貸切バスと同様にする。

コレ↓。

 

2.運転者台帳の改正(AUDITの点数記載義務化)


 運転者台帳の「運転者等の健康状態」に加え「運転者等の飲酒習慣」という項目を追加し、「アルコールスクリーニングテストの結果」を台帳に記載する。本格的な遠隔点呼活用時代を迎えると、他営業所や他社の運転者等、普段の飲酒習慣なんて知ることが難しいひととの点呼が増えます。
 血圧や、服用している薬の有無だけではなく、点数化された飲酒習慣(AUDITの点数)により、点呼の質と効果が上がると考えます。

3.血圧計測の義務化と、健康診断結果の活用の義務
 プロドライバーの健康診断の受診率は相当高いと思われます。
 しかしながら、労働安全衛生法による健康診断の結果を、会社と本人が有効に活用してないケースが見受けられます(個人情報という理由のみで、安全確保のための点呼で健康診断データを参照することをタブー視している)。


 運行管理のデジタル化は、健康診断データのデジタル化(活用)なくして、完成しないと思います。

こちらも併せてどうぞ。


4.ドライブレコーダーの義務付け

 

プラン2025の真っ最中、事故数は上昇局面へ・・・

なぜ、ドライブレコーダーを義務化しないのか・・・。


事業用自動車総合安全ページでは、効果は、期待通り・期待以上・概ね期待通りという意見が大半です。

https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03driverec/dorareco.html

価格、効果、入手性を考えると、いちばん現実的ではないかと。

あと、最後に。

他の業界紙では言わないようなので、筆者が言います。

プランXXXXで目標を達成できなかった座長や有識者の方は、次ぎのプラン策定時に潔く他の有識者に変わられたらどうですか? 世代交代しないのでしょうか?