道路運送法

 

ライドシェア

 

自家用有償運送事業

 

マイカー白タク×白トラ、1車×1人×ダブルワーク(旅客・貨物)を禁じる通達が問いかける、社会資本(使用頻度の低い乗用車)の効率運用と自由な働き方(生き方)。

2024.4.15

この件です。

3月29日付けで、正式に自家用車の配送(白ナンバー車両による配送)の通達が全国の運輸局に送られています。

これにより、道路運送法78条3項は、旅客・貨物両方の白ナンバーを許容する法規へと変わりました。

道路運送法78条3法人タクシー事業者による交通サービスを補完するための 地域の自家用車・一般ドライバーを活用した有償運送の許可に関する取扱いについて
道路運送法78条3ラストマイル輸送等への輸送対策としての 自家用有償運送の許可に係る取扱いについて

んん?

自家用自動車の有償運送の許可にあたっては、運送需要者である貨物自動車運送事業者に対し、次のとおり指導すること。
(1) 当該許可に係る自家用自動車(以下「許可自家用自動車」という。)を有償あるいは業として旅客運送の用に供することのないよう運転者に対し十分指導すること。

あらら・・。そうなんだ。両方やっちゃダメなんだ・・。

これって、ショートストーリーで例えるならば こんなカンジでしょうか?

” 地方に住む私は 長年マイカーで通勤してきた。退職後 めっきりクルマを使わなくなった。でも、たまに孫をイオンモールに連れて行ったり、季候の良い時期は、ひとりで釣りに行ったりする。クルマは必要だ。いまは足腰は丈夫だが、ケガをして病院に通院することになったら大変だ。クルマは手元に必要だ。

    でも、 何もないときは、わたしのクルマは 空いている。わたしも実はヒマだ。

 ある年、友人のススメで「ライドシェアドライバー」をやることにした。法律がかわったらしい。はじめは抵抗があった。でも数週間するうちに、近所の高齢者からの依頼が増えた。一人、また一人、多いひとで週に3回。頼られてる。これも地元地域への社会貢献だ。

 ある日、ロードサイドのファミレスでコーヒーを飲んでいたら、現役の時の知り合いだった宅配会社の営業所長にばったり出会った。近況の話をした。

 最近郊外にできた大型マンションには若い世代が多く、とにかく小口配送が多いという。ああ、あれか。ア○ゾ○とか、楽○ てきなやつだな。そのマンションなら、よく塾の送迎で 生意気な中学生によばれるところだ。

 「あそこのマンションに近いんだったら業務委託で、配送してくれないか。マイカーでいいんだ」

と、わたしののんきな生活をひととおり聞いたあと、彼は言った

 へえ、そんなことが出来るんだ。まあ、あのマンションならせっかく行き来があるし、ガソリンも節約できるかもしれないし、いいかもな。前向きに返事をしておいた。

・・なるほど、マイカーでダブルワークか。最近はトラックドライバーも採用できないというし、近所の小口配送なら、むしろ小型車のほうがいい。これもまた社会貢献かな、と思って次の連絡を楽しみにしていた。

後日彼からラインで連絡が届いた。ピコっ。

 

  「申し訳ない。このあいだの話だけど。ライドシェアやっているクルマとは契約できないらしい」