さて、6月頃にお伝えしたベトナムのハノイバス(市バス)の案件、第二弾のレポートです。
前回はいけなかったのですが、9月に入り日本の渡航制限も緩和されたことから、今回、筆者杉本もベトナムに行って参りました。
9月中旬、当社社員数名が、TRANSERCO(ハノイバス)のドライバーさんへの飲酒教育と、バス営業所へのALC-PROⅡ(ベトナム語版をつくりました)の追加設置をいたしました。
ハノイ市内のとあるバス営業所
今回あらたにALC-PRO2を設置に伺った営業所です。
入り口はこんな感じ。
さあ、飲酒教育のはじまりです。
講師は、当社東京営業所の比嘉社員です。読者のみなさまで、お会いしているひともいるかもしれません。
まずは、アルコールスクリーニングテスト(audit)
みな真剣に記入してます。
しっかり「1単位」を理解しましょう。ベトナムのビールで。。
今回の教育では、昨年日本で起きた千葉県八街市の飲酒運転死亡事故のことも伝えています。
飲酒知識のなさや、周囲(企業や家族)が問題飲酒者を放置することがどれほど悲惨な結果をもたらすかを強調させていただきました。
皆さん、積極的に教育に参加。○×クイズの挙手もしっかりと。
設置型アルコール検知器の使い方。
教育のあとは、「さあ 飲酒知識を得た上で、これから毎日 測定しましょう!」ということで、ALC-PRO2の試し吹きです。
前回6月のときは、なんとここで何人か飲酒検知されたようです(!)。
人数が多いので、2台並べました。設置型・常時電源ON型の検知器は、多人数処理が可能です。
ひとりひとりにマウスピースを配布しました。一発で吹ききれるかな?
これが、ベトナム語版のアプリケーションです。
わんさか検知器に押し寄せる大繁盛、マウスピース。盛り上がり最高潮。大盛り上がり。
ホッ。この日は、飲酒検知NGのひとはいませんでした。あとから聞いたところ、どうやら所長からかなり厳しく言われていたようです。
運行管理室のPCで、集約できるように設定。
さあ、二ヶ月後、どうなっているでしょうか・・
ベトナムの飲酒運転防止政策
現在ベトナムではアルコール検知器の使用は義務化されてはいませんが、今後当社は、ハノイバスのこのトライアル結果等により、ベトナムの運輸省へ、アルコール検知器の使用義務化を提言してゆく予定です。
今回のハノイ入りは、ベトナムの運輸・交通系の行政機関へ、飲酒運転防止に関するワークショップを開催しようという提案することが目的でした。数カ所まわり、12月初旬に会合をひらける成り行きとなりました。
日本では残念ながら、「3要件」しかない(しかも飲酒検査記録保存は義務化されていない)規則です。しかし、いまベトナムでは、政府をあげて、「デジタル化」を推進しています。現に、バス車両にはすべてテレマティクス機器が搭載され、運行データ(労務データ)は行政へリアルタイムで送られるようになっています。
ですので、ベトナムの飲酒検査が義務化される際には、デジタルデータ保存は当然のナガレとなるだろう・・と筆者は勝手に見立てています。
また、ベトナムではアルコールインターロックの議論があまりなされていないようなので、そのような論点も提議できればいいなと考えております。
このJICAのPJはまだ来年3月まで続きますので、追ってレポートしてゆきたいと思います。
おまけ営業。
あ、ひとつお願いがございます。
上記にありますように、ALC-PRO2のベトナム語版が完成しています。カタログも御座います・・。
読者のなかには、ベトナムに支店や現地法人をお持ちのお客様さまがいらっしゃるかもしれません。
是非ご一報いただければベトナム語版ALC-PRO2を持って営業に上がります! 今月末にハノイ周辺におります! よろしくお願いいたします!
Tokai-Denshi inc
Tetsuya Sugimoto
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