(6)法人タクシーの酒気帯び衝突事故
10月11日(火)午前6時30分頃、広島県の県道において、同県に営業所を置く法人タクシーが空車にて運行中、信号待ちをしていた乗用車に追突した。
この事故による負傷者はなし。
事故後の警察の調べにより、当該タクシー運転者の呼気からアルコールが検出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕された。
メールマガジン「事業用自動車安全通信」第679号(R4.10.14)より
前回の埼玉の事故以後、「飲酒運転ゼロ」が続いたのは1ヶ月ちょいでした。タクシーでは久しぶりのケースです。
信号待ちに衝突・・。幸い追突された方にケガはなかったようで良かったです。で
それにしても、これだけじゃあ、わかりません・・
・時は、朝六時。どんな運行だったのでしょうか? 夜シフト明けでしょうかね。それとも、朝一勤務開始直後?
・運行管理者は、どんな運行管理をしていたのでしょうか?
・点呼(対面もしくはITもしくは電話)は実施されたのでしょうか?
・義務化されているアルコール検知器は、役に立たなかったのでしょうか?
・当該ドライバーの飲酒習慣(auditの点数等)はどうだったのでしょうか?
・警察による呼気アルコール検知器の結果数字は、どれくらいだったのでしょうか?
・濃度数値は、残酒なのか。出発後の故意の飲酒なのでしょうか?
今後、このような事実を、メールマガジンの内容には含めていただきたいです。
ところで、プラン2025
国土交通省は、2021年3月にプラン2025で宣言した飲酒運転防止の施策を、1年たっても、ほぼやっていません。
何か事情があるのでしょうか? 意図的な放置なのでしょうか?
先日、白ナンバーのアルコール検知器の義務化開始延期が決まったようですが、プラン2025の施策も延期?
昨年から、緑ナンバー事業者の飲酒運転の報告件数がぐっと減ってきています。かなりゼロに近づいてきているな・・という矢先の今回の事案でした。
しかしながら、目標はゼロですので、そのために当社は、緑ナンバーは以下の施策が必要と考えています。
- アルコール検知器の性能要件を、「デジタル記録」必須とする。(デジタルガバメント目指してますよね)
- 記録型のアルコール検知器の結果を定期的に運輸支局か県トラック協会局へ提出することを義務づける
- クラウドアルコールチェックの仕組みで、運行ごとに、運輸支局または県トラック協会へリアルタイムでデータ送付することを義務づける
- 飲酒事案があった場合、再発防止として、「アルコールインターロック装着」を行政指導で義務づける。
- 点呼実施の証拠が残る「点呼機器の設置」を義務づけ、点呼データの提出を3年間義務づける
- 指導や教育の問題であれば、「飲酒教育の実施と記録保存」を義務づける
<ヘッドライン写真と本文は直接の関係はありません>
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