毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年12月度、関東運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か?
業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約4.7件
関東運輸局管内の12月度の行政処分は
トラック・・・11事業所
貸切バス・・・8事業所
タクシー・・・4事業所
23事業所の違反件数は110件でした。
監査のきっかけは?
ところでなぜ監査を受けることになったのでしょうか。
監査のきっかけも様々な背景がありますね。安全運転のためにしっかりとした管理体制を整えていただきたいです。
違反ワースト1位(小項目)点呼記録記録義務違反。
違反110件の内訳はこのようになっています。
指導監督系の違反は相変わらず大半を占めていますが、事故報告規則違反が7件ととても増えている状況です。
大分類で見ると・・
指導監督、点呼は毎月上位の常連となっています。おっと、「運行管理者」も上位に。何かというと、「運行管理者の選任義務違反」や「運行管理者の選任届出違反」「運行管理者の指導監督」などになります。
もう一度、自社の運行管理者について法令違反が無いか確認してみてもいいかもしれませんね。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
12月は届出書類や整備関連の違反が多くなっています。
法令は、運行管理者に関する業務だけではありません。届出書類や整備点検ができているか確認いただくことをお勧めいたします。
“安全運転に対する意識を再確認。徹底した点呼の実施でヌケ・モレ防止を”
先月当社は新システム、「e点呼PRO」をリリースしました。
機能としては、運転者台帳やアルコール測定結果をクラウドで管理でき、IT点呼や遠隔点呼・遠隔地点呼・対面点呼に対応しているシステムとなります。
点呼結果は全てデータで管理となるため、不正防止や紙の運転者台帳を探す手間暇を省くことができます。
抜け漏れを探そうとしても紙書類を探さないといけない・・めんどくさい、後回しに。といった悪循環を変えてみませんか?