1年前、プロドライバーの飲酒運転について、記事を書きました。
緑ナンバーのアルコール検知器義務化は、プロドライバーの飲酒運転を半減すらさせていないという事実を、国土交通省やアルコール検知器業界はどう捉えるべきか? と。
2011年5月1日。バス、タクシー、トラックドライバーの飲酒運転をゼロにするため、点呼におけるアルコール検知器の使用義務規則が開始しました。
さて、あれから11年。はたして、その効果はあったのでしょうか?
今年も報告いたします。
例年通り、国土交通省のメールマガジンバックナンバーから「速報事案」として報告のあった飲酒運転をデータ化しました。
バスドライバーの飲酒運転
クリア。そう、バス業界は、この4年、ゼロを達成しているのです!!!
タクシー
いよいよ、ゼロが見えてきました! というところでしょうか。
でも過去には1件になってからまた増えたナガレもありますからね・・。
トラック
残る課題は、トラックの飲酒運転。
この度、過去12年で、もっとも件数が少ない結果となりました!
残念ながら先週すでに飲酒運転事案がありましたので、今年度の統計(2022年5月~2023年4月)でのゼロ報告はすでに出来ないことが確定しています。
でも、、いよいよ「 バス、タクシー、トラック 飲酒運転ゼロ」 が見えてきたのではないでしょうか?
再来年(2023年5月~2024年4月)の統計でいよいよトラックもバス同様「ゼロ」となることを切に願います。
まとめますと、直近1年の全輸送モード(自動車運送事業)では、こういうナガレできています。
下げ止まりや増加、ではなく、今度こそゼロへむけてのカウントダウンが始まったと思いたいです。
プロドライバーでさえ、ゼロにできないじゃないか。
2022年は白ナンバーのアルコール検知器義務化が始まります。
ぜひとも、先輩である緑ナンバー業界は「プロだから飲酒運転ゼロは当然!」と声高に宣言してほしいところ。
もう、プロドライバーでさえやってるじゃないか、とは言わせない、と。
プラン2025 アルコール検知器要件見直し、する?しない?
ところで、昨年に公表された、事業用自動車総合安全プラン2025の、「飲酒運転ゼロ」のための施策です。
飲酒運転ゼロ(あくまで統計上ですが)が見えてきたいま、このように具体的に掲げた施策は、どうなるでしょうか?
なんとなく達成できそうだから、いまのままでいい? それとも宣言どおりに各施策を打つ?
この春、安全政策課の課長様が、プラン2025の飲酒運転対策に言及していました。
白ナンバー義務化が開始される中、緑ナンバーの飲酒運転対策、アルコール依存症対策がどうなるか注視したいと思います。
出典 国土交通省事業用自動車安全通信メーマガジン バックナンバー
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/anzenplan2009/backnumber.html
本資料は、上記より、2009年5月~2022年4月30までの13年間に当該メールマガジンで速報された、バス、タクシー、トラック等事業用自動車による重大事故のうち、飲酒運転事案を抽出し、集計したものです。
事業用自動車総合安全プラン2009,プラン2020,プラン2025の検討会資料における飲酒運転の事故統計(確定数字)とは差異があります。
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