毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年11月度、中部運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約5.6件
中部運輸局管内の11月度の行政処分は
・トラック 10事業所
・タクシー 2事業所
・乗合バス 2事業所
合計14事業所でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/5621deba8a18b839c7a4321764bb05e8-2-1024x768.png)
また、14事業所の合計違反数は79件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5.6件というところでしょうか。
点呼&指導監督・適性診断に関連した違反 がツートップ。
79件の違反内容は、以下となっておりました。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/5f63f49b6b7d98988e1002a4a4f2d6d5-3-1024x768.png)
点呼関連、指導教育に関する違反が上位
152件の中身は、以下の違反となっておりました。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/ee3be1d100caf1aa771552d59c2bd436-2-1024x768.png)
9月・10月と同じような傾向にあり、やはり「点呼」に関する違反は、実施義務違反で正確に実施できていないと、記録不備違反にも繋がり芋づる式に違反件数が増えてしまうものと推測されます。指導監督や適性診断も、運転者への指導教育実施に違反がある場合は、特定運転者への指導教育や診断実施も違反が見られるケースも多く見受けられました。
輸送の安全を確保するために、
改めて日々の「点呼」や「運転者への指導教育」等が適切に行われているか、今一度見直してみませんか?
監査が入ったきっかけは?(本年10月監査:実際に違反のあった27事業所)
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/2a831ec055ed4fee4e1d0936ea40500d-3-1024x768.png)
当月も酒気帯び運転の発生に端を発している件事案はないようでした。定期の監査で、違反はしっかり見られてます。
やはり日常業務にこそ違反が多い
点呼を始めたとした日常業務の違反が7割・その他、届け出書類/整備関連が2割弱未満の比率です。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/04f86ea9c104d100d663feb8a9a65769-1-1024x768.png)
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<写真と記事本文は直接関係ありません>
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