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法令項目の実施・記録の両立は難しい?(近畿運輸局2021年7月度監査)

2021.10.13

毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。

2021年7月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。

いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・

平均約4.5件

近畿運輸局管内の7月度の行政処分は 

・トラック 12事業所
・タクシー  4事業所
・貸切バス  1事業所

合計17事業所でした。

また、17事業所の合計違反数は76件でした。

1事業所あたり違反数の平均は、約4.5件というところでしょうか。

監査のきっかけは?

今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。


違反ワースト1位(小項目)は、今月も変わらず指導監督。

76件の違反内容は、以下となっておりました。

今月もワースト1位は運転者への指導監督実施違反or記録義務違反、
ワースト2位が乗務記録の記録違反・不備でした。

指導監督違反の連続ワースト1位記録は、なんと半年を超えてしまいました…。
乗務記録の記録違反・不備もワースト上位の常連です。

今月は特に、「実施しない」違反よりも「記録していない」違反が多くみられます。
実施と記録の両立ができていない要因は、何に由来しているのでしょうか…。

違反ワースト1位は指導監督。

小項目に続き、大分類でも指導監督がワースト1位でした。

小項目ではあまり目立たなかった点呼も大分類でみると大きな件数となりました。

やはりワーストの上位には日々の業務、「記録」に関わるものが多くみられます。


運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?

書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。


運行管理者の日常業務のヌケ・モレをなくすために…

ヌケモレやミスをなくすためには、現在の業務や体制を見直す必要があるかもしれません。
改善策の1つに、システム化してしまう、という方法があげられます。

決まった手順によった管理は、人それぞれのばらつきをなくし、確実な業務へとつなげます。


https://tokai-denshi.transport-safety-platform.com/


<写真と記事本文は直接関係ありません>