今夏も猛暑が予想され、各業界で熱中症対策が強化されています。全日本トラック協会は、4月に熱中症対策ポスターを公開し、事業者への注意喚起を進めています。
一方で、熱中症対策の中であまり語られていない視点があります。それが「血圧」です。
血圧というと、冬場のヒートショックや脳卒中リスクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし実際には、夏も血圧変動による危険性が潜んでいます。
熱中症は、大量の発汗によって体内の水分と塩分が失われます。すると血液量が減少し、血圧が低下します。さらに身体は熱を逃がすために血管を拡張するため、夏場はもともと血圧が下がりやすい環境にあります。
その結果、脳への血流が低下し、
「ボーッとする」
「立ちくらみがする」
「反応が遅れる」
といった状態が起こります。これは単なる“暑さ疲れ”ではなく、血圧低下のサインかもしれません。

健康起因事故防止と「日々の変化」
夏場はもともと血圧が下がりやすい環境であり、本人が気づかない疲労が溜まりやすい時期でもあります。暑さによる睡眠不足やエアコンを我慢した車内環境などが重なると、無意識のまま危険な状態になるケースも少なくありません。
近年は健康起因事故防止の重要性が高まり、厚生労働省も健診情報の活用を推進しています。しかし事故は、年1回の健康診断だけで防げるものではなく、日々の小さな変化への気づきが重要です。
毎日の点呼において、血圧という指標を加えることで、
「今日は低すぎないか」
「脱水気味ではないか」
「普段と様子が違わないか」
といった「いつもと違う」への気づきにつながります。
熱中症対策というと、水分補給やWBGT(暑さ指数)に注目が集まりがちです。しかし熱中症は、“暑さの問題”であると同時に、“循環機能の問題”でもあります。
そして点呼は、単に確認を行う場ではなく、日々の小さな変化に気づく場でもあります。
夏の健康起因事故防止を考える今、点呼に「血圧」という視点を、改めて取り入れてみてはいかがでしょうか。
東海電子の公式動画では、点呼と血圧測定を連動させた運用イメージをご覧いただけます。
-
2026.5.19
-
2026.5.18
【ヘルスケアウェビナーVol.6】知っておきたい「目」の仕組みと安全管理 ~デジタル時代の目の疲れと、見落とせない「目の健康寿命」のリスク~6月18日(木)
-
2026.5.18
-
2026.5.15

