指導監督告示

 

外国人トラックドライバー、外国人タクシードライバー、外国人バスドライバー、制度開始から1年たって、合格者は何人? というデータを伝えたセミナーの翌日、ミャンマー人のタクシードライバーと早速会っちゃった件。

2025.12.9

 

先日、外国人ドライバーをテーマにセミナーを開催致しました

話のなかで、ここ1年の特定技能1号評価試験の結果をとりまとめて提示致しました。
そのときの調査データを一部取り上げます。

特定技能1号評価試験とは?

ちょうど1年が経ちました。

試験方法、試験実施機関が決まり、スタートしました。

試験要項

おおまかにいうと、こんな感じです。トラック業界例。

○実施言語
日本語によることとする(必要に応じてルビを付す。)。ただし、特定技能評価試験(タクシー)及び特定技能評価試験(バス)における第二種運転免許の学科試験に準拠した内容については、試験実施国の現地語を併記することとする

○受験資格
特定技能評価試験を受けることができる者は、試験実施日において、満17歳以上で、かつ、日本又は外国で取得した自動車運転免許を保有している者とする。

○試験水準 (トラック運送業)
運行管理者等の指導・監督の下、貨物自動車運送事業における運行前後の点検、安全な運行、乗務記録の作成や荷崩れを起こさない貨物の積付けができるレベルであることを確認する観点から、実務経験2年程度の者が、事前に当該試験の準備を行わずに受験した場合、7割程度合格できる水準とする。

○特定技能評価試験の範囲 (トラック運送業)
① 運行業務 ② 荷役業務 ③ 安全衛生

○試験時間:学科試験と実技試験をあわせて80分

○学科試験 問題数:30問 出題形式:真偽法(○×式)

○実技試験 問題数:20問 出題形式:三肢択一

○合否の基準 :学科試験及び実技試験それぞれ正答率60%以上

試験範囲ですが、いわゆる、指導監督告示1366(貨物)と1676(旅客)です。

日本人のトラックドライバーは、社内で教育を受ける義務はありますが、「試験」はありません。
それに対して、外国人プロドライバーは試験があります(運転免許取得や外免切り替えの試験とは別です)。

 

テキストの出典は、全日本トラック協会 外国人特定技能 特設ページ より

バス協会のテキスト 外国人バス運転手について ページ より

 

 

約1年で何人合格した?

2024年12月から2025年10月末までの集計です。

合格者の月次推移です。

 

4780人が受験、3467人合格

という状況です。

 

外国人ドライバー、業種ごと合格者は?

トラックの合格者が多いのは、受験者が圧倒的に多いからでございます。

じゃあ、合格率はというと・・

 

まさか現地語「ルビ」の有無の差とか??? 日本語能力要求の差とか??

 

どこで試験を?? = どの国が多い?

公表データに、試験実施場所が記載されてます。実質どこの国が一番 合格者が多いか? というデータであろう。

 

知らなかった。

日本で合格1651人:自国で合格1816人

こんな状況なのか。半数以上が、勉強も試験も、日本に来る前に済ませているようだ。

 

事業用自動車(バス、トラック、タクシー)全体で25000人を目指しているという。

初年度でざっと4000人まで届くとして、来年以降5000人×4年=ほぼ25000人。

このペースだと、あと4年待たずに25000人に到達するであろう。

以下各月のデータをまとめたものです(エクセルファイル)。

今後の外国人採用プランにでも活用くださいませ。

もはや外国人は日常。業種なんて関係なく、資本の原理、経済合理性、民間企業の活力(サバイバル感)からしたら、自然なことだ。

受け入れ見込み、労働力不足について。

 

・・・・・

外国人ドライバーをテーマにセミナーをした翌日のことだ。

東京に用事があってタクシーに乗った。

乗車中におしゃべりしていると、運転手さんが日本人ではないことに気づいた。

聞いてみた。ミャンマー人だという。

写真は生成AIによるもの

 

10月末時点でミャンマー人は220人。

何という確率だ!? 偶然か? 

いや、必然か。