昨年12月23日、事業用自動車の事故調査委員会の報告書が公表されました。
「OKグーグル、OKグーグル、YouTube開いて」がドライブレコーダーに残る。
この事故により、大型粉粒体運搬車の運転者には負傷はなかったが、工事関係者2名が死亡し、同2名が重傷、同3名が軽傷を負った。
2名が死亡するほど、スマホを注視するとは、よほど重要な画面だったかと思いきや、You-tubeでした。ドライブレコーダーにも残っていました。
被害も、内容も、深刻な事故だと思う。
ドライブレコーダーの記録状況。
ドライブレコーダーがついていて良かったです。もし付いていなければ、事故原因が、違うものに偽証されていた可能性があります。
技量の向上? 意識の向上? を待つしかないのか?
路上参加者は、プロドライバーの、「スマホを見ないこと」という技量向上を待つしかないのだろうか? 意識の向上って、どうすれば測ることができるのだろう?
車両側の技術でどこまで防げる? 結構防げるかもしれません。
5.2 自動車単体に係る対策
5.2.1 安全運転支援装置の導入
事業者は、国土交通省による補助制度を積極的に活用するなどして、車両に以下のような安全運転支援装置を導入することにより、運転者が事故防止のための対応を適切に行えるようにすることが望まれる。
・衝突被害軽減ブレーキ
・前方車両に一定の位置まで近づいた時に警報する衝突防止補助装置
・運転者の目の動きや顔の周辺の状態などをモニターし、運転中の前方注意力
の低下を感知して警告する装置
・運転者の生体信号を捉え疲労度合いを警告する装置
ドライバーの「意識向上」を待つまでにできるのは、「車両自体の安全化」や、ドライバー動静・生体モニタリングテクノロジーかもしれません。
これらこそ義務化すべきではないでしょうか!
トラック死亡事故はむかしから、今回の事故のような「漫然運転」「脇見運転」「安全不確認」「動静不注意」が、ワースト4つの事故原因違反です。
出典 全日本トラック協会 事業用自動車の事故発生状況(R3年8月発行)
https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/anzen/kotsuanzen_ichiran/jiko_r03.pdf
スマホ見ながら運転防止アプリ
上記のようなADAS装置は、ちょいと費用がかかるかもしれません。それよりも、安価なものもあるようです。
損害保険ジャパン株式会社/株式会社プライムアシスタンス/モーション・インテリジェンス株式会社
スマートフォンの「ながら運転」を防止するサービスの販売開始
https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/news/2021/20210709_1.pdf?la=ja-JP
あと、スマホ型アルコール検知器で有名な パイ・アール様 が
”ながら運転をさせない スマートデバイス操作制御システム”なるものを販売されてます。
https://pai-r.com/product/dlop/
スマホ注視運転のトラック、正直、いまでもかなり見かけますよね。