点呼ロボット・ロボット点呼
テクノロジーが発達し、クルマに関しては自動運転化、無人運転車両化が実現しつつあります。
これと同じように、「点呼」にもテクノロジーの進化により、自動化、ロボット化の動きが出てきています。
俗称、ロボット点呼、点呼ロボット、とでも言いましょうか。
現在、道路運送法および貨物自動車運送事業法における点呼の規則により、公式に「ロボット点呼」や「点呼支援ロボット」という定義はありません。
しかし、国土交通省では、将来のために実質点呼ロボットの実現可否を研究しているようです。
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000083.html
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/safety/content/001331620.pdf
「機械化技術の採用による点呼の精度向上の研究 (物流)」
ロボットという表現ではないですが、人よりも機械化したほうが点呼の精度があがるのではないか、という観点の研究で、実質、ロボット点呼の概念に近い実証と思われます。
また、国土交通省は
『中小トラック運送業のためのITツール活用ガイドブック』
̶労働時間短縮と生産性向上を目指して̶』https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001311692.pdf
P24 「ロボット点呼」を事例紹介しています。
”ロボットを点呼補助器として活用し”と定義しているようで、あくまで、代替ではなく、「補助」や「支援」ということのようです。
効果としては
✓24時間365日稼働できる
✓同じ言葉の繰り返しを端折ることなく、音声、文字(タブレット端末)で伝達できる
✓顔認証時とアルコールチェック時の画像、業務連絡や指示の内容を確実に記録に残せる
✓アルコールが検知されると点呼が中断されるため、飲酒運転を確実に防止できる
✓点呼記録簿を自動作成するので点呼者の負荷を軽減できる
これらが期待できるとのこと。
本ページでは、点呼のIT化、自動化、機械化、点呼支援のシステム、ロボット化、AI等、テクノロジー、法改正動向等の話題を取り上げてゆきたいと思います。
こちらの点呼制度概要も併せてご確認ください。
https://transport-safety.jp/roll-call