毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年7月度、8月度の四国運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
通常、月ごとに作成しているのですが、7月度分の行政処分データが少なかったため、7月と8月の2か月分データからお伝えいたします。
いち運輸局の、一部分を切り取ったサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約7.4件
四国運輸局管内の7月、8月度の行政処分は
・トラック 7事業所 (7月:1件、8月:6件)
・タクシー 1事業所 (7月:1件、8月:0件)
合計8事業所でした。
また、8事業所の合計違反数は38件でした。(7月:5件、8月:33件)
1事業所あたり違反数の平均は、約4.7件というところでしょうか。(7月平均:2.5件、8月平均:5.5件)
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、点呼記録の不備、乗務時間、台帳不備。
38件の違反内容は、以下となっておりました。
同率ワースト1位は
3か月連続でワーストの「乗務時間の違反」、
先月に引き続いて「点呼記録の不備」、
今までそこまで違反が目立たなかった「運転者台帳の記載不備」
の3件でした。
違反ワースト1位は点呼。
大分類でみると、ワースト1位はやはり点呼違反。
乗務時間をおさえワースト2位には運転者台帳がはいってきました。
例月下位に位置している運転者台帳があがってきているのが気になります。
点呼も含め、記載のヌケモレが増えてきてしまっているのでしょうか。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
点呼のヌケモレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼や運転者台帳といった記録のヌケモレをなくす方法の1つに、システム化することがあげられます。
システムで半自動的に項目を出すようにしておけば、記入モレはありません。
PCに自動保存をすれば、紙の管理を減らし、紛失のリスクを軽減することもできます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<写真と記事本文は直接関係ありません>
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