毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年8月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約4.3件
近畿運輸局管内の8月度の行政処分は
・トラック 7事業所
・タクシー 4事業所
・乗合バス 1事業所
合計12事業所でした。
また、12事業所の合計違反数は52件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約4.3件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
違反ワースト1位(小項目)は、指導監督が続くも件数は減少。
52件の違反内容は、以下となっておりました。
ワースト1位の違反は変わらず、同率で
運転者への指導監督実施違反or記録義務違反、乗務記録の記録違反・不備となりました。
連続ワースト1位を半年以上も記録している指導監督違反ですが、
件数でみると先月の約半分、集計を始めた11月以降はじめて1桁台の違反件数となります。
まずはワースト1位からの脱却を目指したいところです。
違反ワースト1位は点呼。
大分類では点呼がワースト1位でした。
毎月ワースト上位にあがっている点呼ですが、
大分類では乗務時間、指導監督を上回る違反件数になりました。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレをなくすために…
日常業務のヌケモレをなくす方法の1つに、手順をシステム化することがあげられます。
例えば点呼をシステム化するとすれば
システムで半自動的に項目を出すことで記入モレを防止、
点呼実施者それぞれの法令認識間違いや、点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、ヌケモレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<写真と記事本文は直接関係ありません>