今年も、国土交通省の事故防止対策支援推進事業が始まりました。
東海電子としては、IT点呼機器関連で、2機種の認定を受けております。
IT点呼「業界」、IT点呼機器「市場」
ここ数年、毎年国土交通省 自動車局から公表される、『別紙2 過労運転ぼ防止機器 ITを活用した遠隔地における点呼機器(アルコール検知機は補助対象外です。)』。
たぶん、このリストにあるのが、IT点呼の全メーカー、全機種になります。
IT点呼を事業者様へ提供する意思のあるメーカーだけが、わざわざ書類を作成し、国土交通省認定を受けている、というわけです。
国土交通省は、申請書によってIT点呼メーカーの法人住所やサポート体制等を確認していますので、この一覧表の客観性と信頼性と実在性は、保証されています。IT点呼を選ぶ事業者としては、当然ここ以外から選ぶということはあり得ないでしょう。
さて、この、11メーカー、12機種の表ですが、残念ながら、肝心の「価格」の情報がありません。申請企業は国土交通省に、補助対象となる機器やシステムの価格表を出しているのに・・・。直接メーカーに聞いてね、ということなのでしょう。若干、不親切ですよね。
11メーカー、12機種、いちばん安いのは?一番高いのは?
ということで、この一覧表をもとに、認定製品の価格を調べて一覧表にしてみました。さあ、予想通り? 東海電子製品が、いちばん高い、ということになるでしょうか。そして、一番安い製品は、どちらなのでしょうか・・。
・・・作成してみての感想です。
「どれが高いのか、安いのか、よくわからない!」
どうせ、東海電子の2機種は、いちばん高いんだろうな・・・と思いながら作り始めてみましたが、なかには値段がそもそも公表されていない(ように見えます)製品であったり、課金方式が検知器やドライバー単位であったり・・。
何という表でしょう。これでもわかりやすく客観的につくったつもりなんです。
さらなる、比較ポイント(維持費やシステム)
さて、客観的な価格の比較だけでもよく分からないのに、
「IT点呼メーカーの、選び方(対応検知器の数・価格・持費編)」
「IT点呼メーカーの、選び方(運用サポート費)」
「IT点呼メーカーの、選び方(クラウドかオンプレか)」
「IT点呼メーカーの、選び方(点呼以外の拡張性)」
これらの比較軸まで加えると、、、、「総合的に、高い・安い」は、いったいどうなるのでしょう????
さらに、「事情軸」比較。
「現在の点呼未実施率率」
「現在の点呼未実施時間帯」
「現在の夜間点呼アルバイト代」
「現在の夜間点呼者アルバイト代をけちっている代」(無点呼放置容認)
「点呼未実施の、経営リスク、行政処分リスクの金額換算」
これらの「事情軸」がくわわると、ますます、「誰にとってどれが安いのか?」は一概に言えないと思われます。
例えば、当社のIT点呼で使う「ALC-PRO2」というアルコール検知器は、購入費も維持費も高いため、IT点呼の導入コストに算入されると「東海電子のIT点呼は高い」に100%!なります。
しかし、ALC-PRO2自体の価値は、IT点呼以外の、対面点呼での多人数測定対応や、そもそも飲酒運転防止装置としての抑止威力等、他に価値があると考えていますので、IT点呼として比較するのは、正確ではない気がします。
とくに、今後、バス、タクシーでIT点呼を予定している事業者様は、価格の比較もさることながら、それ以外の比較軸もあわせての総合判断が必要になってくると思われます。