大きな事故だ。
乗用車の運転者及び同乗者1名、中型トラックの運転者、追突した大型トラックの運転者の計4名が死亡した。
原因・・
当該事故は、当該運転者が、深夜に見通しの良い直線の高速道路を運行中、前方に対する注意力が低下した状態となり、渋滞のために停止又は減速中であった車列に気づかなかったことにより起きたものと考えられる。 その要因として、当該運転者が、高速道路における深夜時間帯の単調な反復性の刺激・操作環境下において、眠気のリズムの影響により眠気が強まる深夜2時から4時の時間帯と重なり覚低運転が誘発されたこと。また当該運転者が受診した適性診断結果における危険感受性の低下という結果から、前方に対する注意力が低下したことにより、渋滞のために停止又は減速中であった車列に気づかなかった可能性が考えられる。 当該事業者は、運転者に対する指導監督に関し、定期的な一般診断の受診や指導を行っていたものの、当該運転者が直近に受診した一般診断の受診結果において危険感受性に関する点数が前回の受診結果に比べ半減し、交通の状況を積極的に認知しようとする姿勢や慎重な運転ぶりに低下傾向が認められると診断されていたのにも関わらず、その運転特性を自覚させるような、きめ細かな指導が十分に行われておらず、事故当時に制限速度を超える運行が認められたように、安全な運行の実践には至っていなかったと考えられ、事故を発生させた背景にあるものと考えられる。
厳しい。運行管理者の口述からは、この事業者がかなり高度な運行管理・運転者教育をしていたことが窺える。
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2025.3.31
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2025.3.28
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