毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2024年1~3月度、北陸信越運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
北陸信越運輸局管内はひと月の件数が少ないため、1、2、3月分をまとめております。
運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約5件
北陸信越運輸局管内の2024年1~3月度の行政処分は
・トラック 10事業所
・タクシー 1事業所
・貸切バス 3事業所
合計14事業所でした。
また、14事業所の合計違反数は69件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5件というところでしょうか。
1事業所での最高違反数は11件と、一度に多くの処分を受けたところもあります。
監査のきっかけは?
今回は特に特筆した端緒はなかったようで、すべて定期実施監査でした。
乗務時間等基準告示の遵守違反が13件で、違反ワースト(小項目)1位
69件の違反内容は、以下となっておりました。
トラックは乗務時間と点呼に関する違反が多く、貸切バス・タクシーは運転者への指導監督に関する違反が多いようです。
事業ごとに運転手の人数や業務形態が異なるので、違反になりやすい項目があるのかもしれません。
違反数 第一位:点呼、第二位:乗務時間、第三位:運転者台帳
今回行政処分を受けた事業者の8割以上が点呼と乗務時間の違反を受けており、これまで同様にこの二つの項目の違反数は多いままです。また、運転者台帳の記載不備も多くなっておりますので、更新忘れや見落としのないシステムに変えていく必要があるのかもしれません。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
記録の不備をなくすために
紙の運転者台帳はメンテナンスが大変ですが、クラウド管理にすれば内容の確認も更新も簡単になります。同様に点呼記録簿もクラウド管理で記載の手間、入力の人的ミスをなくすことができます。
運転者台帳、点呼記録のクラウド化をこの機会にご検討してみてはいかがでしょうか。
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2024.12.26
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