読者のみなさま、こんにちは。
いよいよ全国的に梅雨に入りました。
雨天時は路面が滑りやすくなるため、スピードをいつもより落とす、車間距離をとる、急ハンドルなど運転操作に気をつけたいですね。
さて、以前、本ジャーナルで掲載しました、トラックタイヤの脱輪事故年々増加傾向に。といった記事を書かせていただきました。
冬場に脱落件数が増えるワケ
タイヤ交換時の作業不備とタイヤ交換後の保守管理の不備の2つの要因と推定されています。
詳細は↓↓
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t2/t2-1/
日本の道路形状ってどうなの?
では、脱落って、作業不備、保守管理の問題だけなの??
タイヤと言えば、路面と唯一接している保安部品ですよね、接する側、道路側にも何か構造的なにかがあるのではないか?の観点から今回は、日本の道路形状を見ていきたいと思います。
言うまでもなく、日本のクルマは左側通行です。
実は、これこそが、日本を走る全てのクルマの左後輪に負担をかけているらしいのです。
日本の道路形状は、中央部が高く、左側は低く傾斜となっています。
「かまぼこ」の断面をイメージしていただくとわかりやすいかもです(笑)。
これは、雨水や、路面水、障害物を道路の端へ排水するために意図的に傾斜となるよう作られているからなのです。
普段、わたしたちは、クルマを運転中、この「かまぼこ」を意識することなく運転しているのではないでしょうか?
かくいう私も全く意識しておりませんでした。
しかしながら、運転は直進でも、車体は水平でも、実は、左側に車体は傾斜し進行しているのですね。
道路の凹み・剥離・穴ぼこなど、道路の左側に多いと思いませんか?
数日前、ある整備管理者の方とお話しする機会がございました、そこで、道路の左側に、凹み・剥離・穴ぼこがなぜ多いのかと疑問を問うたところ合点することがございました。
クルマは左折する際、減速しながら、前輪タイヤ2本は左へ向き(可動)を変えます、この時、後輪タイヤは遠心的に前輪タイヤにつられて、左方向へ向きを変えるのですが、この時、方向転換の支点になるのが、左後輪なのだとか。
左後輪は、減速の中、車体全体の体重を道路の一部に集中的に負荷をかけ、位置を変えずに視点となり「グリっと」道路を抉るような動き(可動)になりますよね。(想像するとなんとなくイメージつきますね)
実は、これが、道路の凹み・剥離・穴ぼこを作る要因のひとつとなっているようなんです。
更に、左後輪の脱落が多いのも、こうした反復(負荷)によってボルト・ナットが緩み、疲労蓄積によるものとも言われております。
なるほど~、脱落には、道路とタイヤの密接な関係があるのですね。
道路穴ぼこマップ作製
今や、ドラレコは標準的な車載器となってきております、活用の一つとして、ドラレコのGセンサーを利用し、道路穴ぼこマップなどを作成するのも安全・安心への貢献になり、その情報は、♯9910へ通報するのもいいですね。
https://www.mlit.go.jp/road/dia/
https://www.tokai-denshi.co.jp/products/file/unkanPRO.pdf
みなさま、本日もどうかご安全に。
<写真と記事本文は直接関係ありません>
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