毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年11月度、九州運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約6件
九州運輸局管内の11月度の行政処分は
・トラック 3事業所
・バス 2事業所
・タクシー 2事業所
合計7事業所でした。
(先月10月:3事業所)
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/3d74e615ae384d0a3b8551a30d932201-1024x768.png)
また、7事業所の合計違反数は42件でした。
7事業所あたり違反数の平均は、約6件というところでしょうか。
先月よりは事業所あたりの違反件数は減少しております。
依然変わらず指導監督がTOP。当月は「乗務時間等基準告示遵守違反」が上位に…
42件の中身は、以下の違反となっておりました。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/3f2940c99f180288e8f73c9041556f94-1024x768.png)
指導監督実施or記録義務違反が依然変わらずTOPに位置。
次点に「乗務時間等基準告示遵守違反」が位置しております。
乗務時間を守ることが、ドライバーの健康管理、勤続に繋がると考えられます。
また2024年問題が近づいている中で、どう改善していくかが今後の課題となるのではないでしょうか。
大分類で見ると、指導監督・適性診断、点呼にて全体の3分の1以上
運行管理者は、運転者に対する適切な指導及び監督を行わなければいけません…
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/59ea34a7da0398bcfea074244936ea5c-1-1024x768.png)
指導監督、点呼は上位の常連となっております。
課題として指導監督・点呼の体制を見直すことから始めませんか?
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
当月は81%が運行管理者の業務内の違反となっておりました…
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2022/03/9d20cc238a23e1cfb187fdec924faa05-1024x768.png)
運行管理者の業務として改善を行えば当月でいえば81%は解決できる課題となっておりますので、
今一度改善に向け行動を起こしましょう。
指導監督のモレをなくすために・・・
運転者指導のポイントは「計画」と「記録」。
運転者指導では「運転する場合の心構え」や「適性に応じた安全運転」など、全部で貨物12項目、旅客11項目が決められています。
毎年、同じ教育資料を使うことで、マンネリ化を危惧されている旅客・貨物自動車事業者様へ、ドライブシミュレーターのレンタルを開始しました、「計画的」に「記録」も残せる、体験・体感型の指導及び監督の手法の活用してみませんか?
<写真と記事本文は直接関係ありません>
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