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R2年度・コロナ禍での改善基準告示違反は、1882事業場 

2022.2.25

厚生労働省から、自動車運転者を使用する事業場に対する令和2年の監督指導状況、送検状況を取りまとめられました。

 それによると、監督指導を行った3654事業場のうち、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年労働省告示第7号。通称・改善基準告示)の違反が認められた事業場数は1882事業場(違反率51.5%)。

 改善基準告示違反率は前年(55.7%)と比べ4.2ポイントの低下。

              

業種ごとの改善基準告示違反事業場数及び主な違反事項は?

※ 表中の( )内は、監督実施事業場数に対する違反率。
出所:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11202000/000822625.pdf

改善基準告示違反トップ3

1位:最大拘束時間(37.1%)、2位:総拘束時間(27.9%)、3位:休息期間(25.9%)。

 どの業種も、最大拘束時間がトップですね。

 中でも、事業場数が違えども、トラック事業者が多い状況です。

拘束時間は、ダブルカウントに注意!

始業時刻から前日の始業時刻より早くなった場合は、拘束時間の「ダブルカウント」に注意が必要です。

 ドライバーは、始業時刻から24時間が1日のため、1日の拘束時間のカウントをするにあたり、当日と翌日の拘束時間が重なる場合があります、これを、ダブルカウントと呼ぶんですね。ここ重要です!

 上記で見ますと、月曜日の始業時刻が8:00、翌日の火曜日の始業時刻は6:00からとなっていますので、前日の始業時刻より、2時間早くなっていますので、拘束時間は15時間、当日の拘束時間16時間にもダブルでカウントされます。

 ドライバーの労働時間は、労働者全般に適用される「労働基準法」だけでなく、ドライバーだけに適用となる「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」により、拘束時間、休息期間等独特の基準が定められてます。

 一般的な労働時間とは考え方が違うようです。。むずかしい(汗)。
運行管理者の試験で必ず出題されますよね、改善基準告示に関するの基本中の基本!参考までに。

<トラックの場合>

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-10.pdf

コロナ禍で人よりモノが動く時代!

・ECの拡大による多品種小ロッド
・翌日の早出出勤
・連続運転時間

 1日の拘束時間はながくなり、改善基準告示に抵触してくる可能性があり注意が必要です。
  さらに、法律の改正が次々と待ち構えております。

・2023年4月 → 月60時間超の時間外割増賃金率引上 (25%→50%)
・2024年4月 → 時間外労働時間の上限規制 (年間残業時間上限960時間の規制)

 正しい労働時間管理をすることで・・・
・ドライバーの健康確保
・強制される行政処分への回避
・労働条件向上による人員の確保
 当社は、それらを支援するクラウド運行管理システム・運管PROをリリースしました。
  御社の労働時間の管理体制をもう一度見直ししてみませんか?



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https://www.youtube.com/watch?v=thdCNdxzqqg


<写真と記事本文は直接関係ありません>