毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2020年12月度、関東運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均5.8件。
近畿運輸局管内の12月度の行政処分は
・トラック17事業所
・タクシー8事業所
・貸切バス7事業所
・路線バス1事業所
合計33事業所でした。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/98925bb74e6a6eae7b0800cadd0abc01-1-1024x768.png)
また、33事業所の合計違反数は190件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5.8件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
ところで、なぜ、監査を受けることになったのでしょうか? だいたいパターンは決まってますね。この月は、こういう理由で33事業所への監査が行われました。
![端緒](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/325048f9474442273ce051ba6c5751bb-1024x768.png)
運輸局と公安委員会と労働局は、情報を共有して良いことになってますので、何かあると、スムーズに監査に着手できるようになっています。この月は、新規許可事業所と、法令違反(内部か通報かは不明)端緒が多く見られました。
違反ワースト1位(小項目)は、指導と監督、2位は乗務時間違反、3位は点呼実施違反
全31件の中身は、以下の違反となっておりました。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/82d14e0defac0288cb56a639f62b1a06-1-1024x768.png)
ワースト1位(大分類)は、指導監督・適性診断
シンプルに大分類でわけると、以下のようになりました。
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/ac57c050a940fc65c6c3af204146e0cc-1024x768.png)
指導監督・適性診断が顕著に多く違反認定されています。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/7f08363ddc13c2c1f286c7f8389a47e3-1024x768.png)
指導監督のモレをなくすために・・
一般診断を、ついうっかり未消化にしてしまうことが多いようです。
弊社では「ドライブシミュレータACM300」のレンタルサービスをご提供しております。
まずはお試しいただき、「社内で一般診断」を当たり前のフローを構築していただければと思います。
点呼モレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<対面点呼×IT点呼システム> ご紹介
![](https://transport-safety.jp/wp-content/uploads/2021/04/image-2.png)
<写真と記事本文は直接関係ありません>
-
2024.7.16
-
2024.7.12
車両安全✕2024年問題・・デジタコ、ドラレコ、EDR、どれが義務で、どれが何のため? 自動運転時代前夜、2030年頃の本命はどれ?
-
2024.7.9
-
2024.7.2