航空の安全

航空事故のない社会を目指して

内閣府の『交通安全白書(令和2年発行) 第2部 第3編 航空交通』 によれば、日本の航空交通において、死傷者は13人と報告されている。

航空機の安全な運航の確保

 航空業界における運輸・運航の安全は、主に8つの取り組みがなされている

  1.  安全な運航の確保等に係る運航基準等の整備
  2.  運輸安全マネジメント評価の実施
  3.  乗員政策の推進
  4.  飲酒に関する対策の強化
  5.  落下物防止対策の強化
  6.  外国航空機の安全性の確保
  7.  小型航空機等に係る安全対策の推進
  8.  危険物輸送安全対策の推進
  9.  航空交通に関する気象情報等の充実

 上記のうち、特筆は4。平成30年前後、航空業界でこれまでにない飲酒がらみのインシデントが多発。結果、2019年7月 航空運送事業者については,操縦士,客室乗務員, 運航管理者,整備士等、広範囲にわたってアルコール検知器 を使用した業務前の検査が義務付けられることとなった。


第10次交通基本計画(平成28年~平成32年の5カ年)では、航空交通における目標は以下となっている。

1.航空事故のない社会を目指して
○ 航空事故を減少させる。
○ 事故につながりかねない安全上のトラブ
ルの未然防止を図る。

2.航空交通の安全についての目標
○ 本邦航空運送事業者が運航する定期便について, 死亡事故発生率
及び全損事故発生率ゼロ
○ 航空事故発生率及び重大インシデント発生率に関する 14 の指標で,
直近5年間の実績の平均値について年率7%削減

果たして、航空交通における事故ゼロ・インシデントゼロはいつ達成できるだろうか?

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