毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年4月度、東北運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か?
業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均2.8件
東北運輸局管内の4月度の行政処分は
・トラック 5事業所
・タクシー 1事業所
・貸切バス 1事業所
合計7事業所でした。
また、7事業所の合計違反数は20件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約2.8件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
ところで、なぜ、監査を受けることになったのでしょうか?
この月の東北運輸局管内では、以下の理由を端緒として監査が行われました
違反ワースト1位(小項目)は、指導監督。
全20件の中身は、以下、11種類の規則違反となっていました。毎月の事ですが、ワースト1位の指導監督が群を抜いて多いことがわかります。
中には、1社で9項目の違反を犯した事業者もあり、この事業者には
・輸送施設の使用停止(210日車)
・文書警告
が課せられています。
違反ワースト1位(大分類)は、指導監督、2位に運行記録計・点呼・乗務時間
・ワースト1位 指導監督
・ワースト2位 運行記録計
・同率2位 点呼・乗務時間
相変わらず「指導監督・適性診断」が多いですが、「乗務員の乗務時間」に関する違反が先月に比べてが多くなりました。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
書類業務と、日常的な安全運行管理業務にわけると、以下となります。
指導監督モレをなくすために・・
今、運輸事業者の方々に求められているのは「乗務員教育をしっかりと行っているのか」だと言われています。
指導監督の内容としては、
- トラックを運転する心構え
- トラック運行の安全確保のため遵守する基本的事項
- トラック構造上の特性
- 貨物の正しい積載方法
- 過積載の危険性
- 危険物運搬に留意すべき事項
- 適切な運行経路および経路上の交通状況等
- 危険の予測および回避
- 運転者の運転適性に応じた安全運転
- 交通事故に関わる運転者の生理的心理的要因、これらへの対応策
- 健康管理の重要性
- 運転支援装置を備えるトラックの適切な運転方法
という内容になっています。どれもとても重要なことですが、ひょっとすると大型免許を取得する際に教えられる内容もあるため、なかなか徹底されないのでしょうか・・・。
とはいえ、特に7~11などは企業でも継続的に行うべき項目だと考えます。
上記の項目については「ドライビングシュミレーター」にて、疑似的に運転を体感して「危険の予測および回避や、運転者の運転適性に応じた安全運転をする考え方や技術的な癖」をつけることが可能です。
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最近では、製品レンタルも行っております。
あの、伝説的なバッターのイチロー選手や松井選手が、日米球界に素晴らしい成績を残せたのは、同じ動作を何回も繰り返して「良いスイングやイメージの癖」を自分につける「素振り」があったからこそだと言われています。
この際、自社の業務を根本から見直す!
色々な指摘を受けることになる「ミス」「漏れ」をなくすには、人海戦術を駆使して何度確認するか、もしくはシステム化してしまうことが考えられます。
色々なシステムを導入しようとすると初期投資はそれなりに掛かってしまいますが、今は様々な助成制度が存在していますのでそれらを有効活用して頂けたら、長い目で見ていくと人件費との比較をして行くとメリットが出てくる場合もあります。
では、どこから手をつければよいのか?その秘訣とはいったい・・・
それは、弊社のWebセミナーを受講頂き、
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