毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年2月度、九州運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約7.2件
九州運輸局管内の2月度の行政処分は
・トラック 9事業所
・貸切バス 1事業所
合計10事業所でした。
また、10事業所の合計違反数は72件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約7.2件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
九州運輸局は、他と違い、端緒が記載されていません。
貸切バス 令和2年10月22日、監査実施。3件の違反が認められた。
トラック 令和2年9月17日、監査実施。6件の違反が認められた。
トラック 令和2年11月13日、監査実施。10件の違反が認められた。
トラック 令和2年11月10日、監査実施。5件の違反が認められた。
トラック 令和2年11月26日、監査実施。1件の違反が認められた。
トラック 令和2年10月16日、監査実施。13件の違反が認められた。
トラック 令和2年10月20日、監査実施。14件の違反が認められた。
トラック 令和2年10月21日、監査実施。14件の違反が認められた。
トラック 令和2年12月14日、監査実施。4件の違反が認められた。
トラック 令和2年12月22日、監査実施。2件の違反が認められた。
<参考:関東運輸局2021年1月行政処分の監査のきっかけ>
本当は九州もこういう端緒記載だと良いのですが・・。
違反ワースト1位は、指導監督、次いで運転者台帳と乗務時間が同数
72件の中身は、以下の違反となっておりました。
先月に比べると、乗務時時間改善告示の順守違反が上位へ。
ワースト1位(大分類)は指導監督 2位に点呼
先月に続き、ワースト3までは変わらず。
安全教育、指導監督、ヌケモレ・・
事故が減らず、危険予知のトレーニングを実施したいが、運行管理者は配車に勤務割に 通常の業務で手一杯かも知れません・・。
指導監督のモレをなくすために・・
運転者指導のポイントは「計画」と「記録」。
運転者指導では「運転する場合の心構え」や「適性に応じた安全運転」など、全部で12の項目が決められています。
「計画的」に「記録」も残せるドライブシミュレーターを用いて交通事故の発生する状況等を間接的又は擬似的に体験させる実践型の指導及び監督の手法の活用してみませんか?
点呼モレ、記載ミスをなくすためには・・
点呼のミスをなくすには、手順をシステム化してしまうことです。
点呼システムを使用すれば、点呼実施者による法令誤解や、ひとによる点呼方法のバラツキをなくすことができます。
つまらない記載間違い、モレで違反とみなされないよう、「持続性のあるシステム化」をお勧め致します。
<対面点呼×IT点呼システム> ご紹介
<写真と記事本文は直接関係ありません>
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