毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2024年1月度、近畿運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約3.4件
近畿運輸局管内の1月度の行政処分は
・トラック 10事業所
・タクシー 11事業所
・乗合バス 1事業所
合計22事業所でした。
また、22事業所の合計違反数は75件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約3.4件というところでしょうか。
監査のきっかけは?
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
公安委員会からの通知をきっかけに監査が入るケースが最も多かったです。
違反ワースト1位(小項目)は、運転者への指導監督実施or記録義務違反。
75件の違反内容は、以下となっておりました。
1月の行政処分のデータを見ると、「運転者への指導監督実施or記録義務違反」がダントツの1位で23件。次に多い「点呼関連の記載不備」や「点呼実施義務違反」の6件と比べても、かなり目立つ結果です。
この結果から、運転者への適切な指導や監督、そしてそれらを記録として残すことがいかに難しく、また多くの企業が苦手としていることが浮き彫りになりました。
今後は、安全管理体制の見直しや、デジタルツールを活用した記録管理の効率化が必要なのかもしません。
違反ワースト1位は指導監督・適性診断。
今回のデータを見ると、「指導監督・適性診断」が25件と最も多く、突出していることがわかります。運転者への適切な指導、診断は安全運行の基盤ですが、記録の徹底や管理に課題があるのかもしれません。
運行管理者の日常業務のヌケ・モレはなぜ?
今回のデータでは、「点呼、運転日報等、運行管理者とドライバーが接する日常業務の違反」が全体の85%(64件)を占めていることがわかります。日常的な業務だからこそ「慣れ」が生じやすく、確認不足や記録漏れが起きてしまうのかもしれません。
一方で、「届け出書類や整備関連の違反」は15%と少ないものの、こちらも確実に対応すべき課題です。
日常業務の抜け漏れを防ぐために
2024年1月の行政処分データでは、「点呼」や「運転日報等」など、運行管理者とドライバーが関わる日常業務の違反が85%を占めるという結果が出ています。日常的な業務だからこそ「確認不足」や「記録漏れ」が起こりやすく、これが行政処分の大半を占める要因になっていると考えられます。
このような課題には、自動点呼や遠隔点呼の導入が効果的です。これにより、点呼業務の効率化と記録の徹底が可能となり、違反リスクの低減が期待できます。
また、東海電子㈱、大阪営業所の大阪ショールームにて業務前自動点呼体験会を定期的に開催しておりますので、導入をご検討中の方や現場の課題を感じている方は、ぜひこの機会にご参加ください。
申し込みは下記のURL(または画像のクリック)からお申し込みをお願いいたします。リンク先にはお申し込み用の入力フォームがございますので、必要事項をご記入のうえ、送信してください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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2024.12.26
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