さて、先日お伝えした 遠隔点呼申請の件ですが
この記事、なかなか反響が多くございまして、続編をお届けします。
また登場しました。
前回 運輸支局に申請書を提出した横山部長(新設営業所の選任運行管理者)。
グッタリ されてます。
そう、終わったところです。午前中に本社、午後には新営業所、両方で現地・現認審査が行われました。
運輸支局、運輸局、さらには本省の方もいらして、みっちり実演、質疑をしましたので、さぞお疲れでしょう・・。
ご挨拶ののち、午前の審査、スタート。
簡単な申請事業者(経営者)インタビューのあと、点呼場で、システム要件のチェックが始まりました。
概略はこんな感じです。双方実施側となる構成で申請しましたので、申請通りの確認をされました。
まずは、ドライバー側。顔認証や、血圧チェック、体温チェック、アルコールチェック等、ひととおりの点呼フローをみていただきました。
ちなみにこの画像は、遠隔点呼の「施設要件」のひとつ、いわゆる監視カメラの画像です。
「2. 被遠隔点呼実施営業所等の運転者の全身及びアルコール検知器の使用時の状況が確認できるよう、被遠隔点呼実施営業所等の点呼場所の天井等に監視カメラ等を備え、遠隔点呼実施営業所等の運行管理者等が必要に応じ映像を確認できること」
そのまんまですね。
実演のあと、画面やデータ等、システム要件についていろいろ聞かれました。
ワイワイ、ガヤガヤ、ながらも、内容は、真剣な質疑となっています。
午後、沓谷営業所(新設営業所)で実演。
今度は、同じ市内の沓谷営業所(つい先月許可がおりた新規営業所)。
またドライバー鈴木さんに協力してもらい、実演。すっかり遠隔点呼のフローになれたようです。
今度は、午前にいた本社側と遠隔点呼。
午前と午後、遠隔点呼を双方で行い、がっつり質疑、がっつりチェックされました。
東海電子も遠隔点呼メーカーとして、質疑のフォローをさせていただきましたが、ヒヤヒヤしました。
・・なんとか無事終了。
こんな感じの質疑がなされました。
- 点呼執行者及び運転者の生体認証「必須」。
- ログイン時、IDパスの自動入力機能は「NG」。
- 営業所間で共有されるデータ(整備記録等)は、どこで見れますか。
- このカメラ200万画素ですか。どこで証明できますか。
- カメラや測定器、動いて困る(見え方変わる)固定が必要。
- 血圧と体温一緒じゃなくても使えますか。他に健康管理機器あるか。
- 権限管理はどうなっていますか?誰ができますか。
- (運輸安全PROの)マスタメンテ画面は誰が利用権限ありますか。
- 点呼記録はCSV出ますか?PDF見せてください。帳票見せてください。
- 機器故障の記録はどうなりますか。改ざんできないですか。
- 点呼記録の保存はどのくらいですか。
- 生体情報の取扱いについて、本人との同意あればよく書面必須ではない。
- 車両の日常点検簿をカメラ越しで紙を見せても見にくいですね。
さて、結果はというと・・・。まだわかりません。来週か再来週、第二回運行管理高度化検討会で審査されるものと思われます。
正直に申し上げます。
実際は、重大な指摘を2ヶ所受けました。
・顔認証NG時の点呼記録の考え方
・バイタル機器の記録の残し方
遠隔点呼は対面とまったく同等なので、悪意ある不正や安易な省略があってはならないということのようでした。
確かに、おっしゃるとおりで御座いまして。
今回作り手としては、事業者側、点呼執行者側の効率性や、柔軟性に寄りすぎた、ということなのかもしれません。
上記2ヶ所については、改修を数日以内に終わらせるという条件付きで、この場では了承されました。
・・ということで、現地・現認は無事に? 終わりましたが、結果は、予断を許しません。
結果がわかり次第、またお知らせいたします。
ドライバーの鈴木さん、ご協力ありがとうございました!
引き続き、遠隔点呼の申請や、フォローアップにつきましては、当社営業へ気軽にご連絡くださいませ。
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