毎月、運輸局ごと・業種ごとに監査・行政処分の結果が公表されています。
2021年10月度、中部運輸局管内の旅客(バス、タクシー)、貨物運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況から、「法令違反ヒートマップ」を作成してみました。
いち運輸局の、ひと月のサンプリングでしかありませんが、運輸業界でもっとも多い違反、つまり、もっとも守られていない規則は何か? 業界の実態を表しているかもしれません・・・
平均約5.7件
中部運輸局管内の10月度の行政処分は
・トラック 17事業所
・タクシー 9事業所
・乗合バス 1事業所
合計27事業所でした。
また、27事業所の合計違反数は154件でした。
1事業所あたり違反数の平均は、約5.7件というところでしょうか。
指導監督・適性診断に関連した違反 が飛び抜けている
154件の違反内容は、以下となっておりました。
乗務時間等の基準告知の遵守違反、点呼関連、指導教育に関する違反が上位
152件の中身は、以下の違反となっておりました。
9月と同じような傾向にあり、やはり「点呼」に関する違反は、実施義務違反で正確に実施できていないと、記録不備違反にも繋がり芋づる式に違反件数が増えてしまうものと推測されます。指導監督や適性診断も、運転者への指導教育実施に違反がある場合は、特定運転者への指導教育や診断実施も違反が見られるケースも多く見受けられました。
輸送の安全を確保するために、
改めて日々の「点呼」や「運転者への指導教育」等が適切に行われているか、今一度見直してみませんか?
監査が入ったきっかけは?(本年10月監査:実際に違反のあった27事業所)
今回公表された監査結果の端緒は、以下の内容でした。
当月は酒気帯び運転の発生に端を発している件事案はないようでした。定期の監査で、違反はしっかり見られてます。
日常業務にこそ違反が多い
点呼を始めたとした日常業務の違反が7割・その他、届け出書類/整備関連が2割弱未満の比率です。届け出、書類関連の違反が前月よりも若干比率を伸ばしていますが、大枠では変わりません。
高度管理アルコール検知器ALC-PROⅡで、確実な酒気検査実施と抑止へ
高度管理アルコール検知器のALC-PROⅡであれば、アルコール測定を完了した瞬間の画像撮影、測定前後の様子を含む動画撮影保存、アルコール検知器に管理者へアラートメールを飛ばす等、不正やなりすまし防止機能を搭載しております。管理者や経営層までもが自社のアルコール測定の状況を把握できる仕組みも整えることができ、点呼におけるアルコールチェックの質を高めることができます。
高度管理アルコール検知器の様々な機能で厳格なチェック体制を整えることで、「飲酒運転の発生」抑止につなげることができます。
運転者への”体験型”指導教育をお助けします ~ACM300~
ドライブシミュレーターACM300を用いれば、運転手への危険予知トレーニングや一般診断を短時間で集中して、誰でも質の高い指導教育や診断を実施することができます。
※初任・適齢・特定診断は専門機関で実施する必要がございます。
<写真と記事本文は直接関係ありません>
-
2024.12.16
-
2024.12.12
”止まらない、やばい。皆さん落ち着いて。止まって” 緊迫の12分。あわや軽井沢スキーツアーバス事故と同じ大事故。ふじあざみライン大型バス事故調査報告書から何を読み取るべきか?
-
2024.12.12
-
2024.12.10
健康診断項目に、女性の月経困難症やPMSの問診が入るかも? でも男性更年期の問診はない? 労働安全衛生法の健診項目 改訂案について。